「JCF学生映画祭」について

JCF学生映画祭開催にむけての祝辞

「第11回JCF学生映画祭 in Tottori」の開催、誠におめでとうございます。
 第1回の開催以来、学生映画の甲子園として、未来の映画界を担う多くの才能を発掘・育成してきた本映画祭が、第10回という節目となった昨年に引き続き、本年もここ鳥取県米子市で盛大に開催されますことを、大変嬉しく思います。
 ここ米子市は、映画「大誘拐」などの名作で名高い岡本喜八監督生誕の地であり、最近では「米子映画事変」、「とっとりアニカルまつり」といった映画やポップカルチャーの祭典が継続して開催されるなど、地元の方々を中心にユニークな活動が展開され、街の盛り上がり一役かっているところです。
 また、本県は、水木しげる先生、谷口ジロー先生、青山剛昌先生を始め、国内外で活躍されている著名な漫画家を数多く輩出した「まんが王国」です。その建国を記念して、本年8月4日から11月25日までの約4か月にわたり県内各地で「国際まんが博」を開催していますが、本映画祭の中でも「学生アニメAWARD部門」を開催していただくなど、国際まんが博関連イベントの一つとして御協力いただいています。この映画祭を通じて、映画はもとより鳥取県の魅力が全国に発信され、交流の輪が更に広がっていくことを願っております。
 最後になりましたが、この映画祭開催に御尽力されました関係者各位に深く敬意を表しますとともに、JCF学生映画祭が今後ますます発展されますとこを祈念いたしまして、お祝いの言葉といたします。

鳥取県 平井 信治

世の中に貢献する才能の発掘・育成を目的とした学生映画祭

「JCF学生映画祭」は、「世の中に貢献する才能の発掘・育成」をコンセプトとした学生映画祭です。
一過性のイベントで終わるのではなく、一貫して「才能の発掘と 育成」を掲げてきたことで、多くの若者の注目と支持を集め、日本を代表するインディペンデント映画祭となりました。

JCF学生映画祭は、1989年当時の竹下内閣の<ふるさと創生資金>の1億円を活用した地域振興という目的の為に、夕張市が主催・開催していた「ゆうばり国際ファンタステイック映画祭」(現在の同名の映画祭がありますが、主催形態が違います。)の10周年特別協賛企画として、1999年に<学生映画の甲子園>を合言葉に、当時の949団体のクラブ・同好会・サークルが所属する日本サークル連盟(Japan Club・Circle Federation)が主催した<ゆうばり国際ファンタステイック映画祭 特別協賛企画 第1回JCF学生映画祭>の流れを組み、第1回から第3回までを夕張市で開催、第4回は沖縄県那覇市と共催でアジア部門も拡充し、受賞監督に新作映画を製作支援するオキナワコンテンツラボを実施しました。
第5回目は初の東京開催で、東京お台場の温泉施設「大江戸温泉」内で「世界初!畳の上で映画祭」を開催、2010年にLVMH(ルイヴィトン)映画祭で短編部門グランプリを受賞した月川翔君(当時成蹊大学在学)を輩出しました。第6回は愛知万博の公式プログラムとして、EXPOHALLで開催し、国際学生映画祭として世界各国の学生作品を集め世界のレベルを披露致しました。
第7回は運営を完全に学生だけ行う形のフレームに移行し東京・上野の東京国立博物館で開催いたしました。その後、2007年の夕張市の財政破綻の報を聞き、2007年、2008年とこの映画祭が生まれた夕張の地に恩返しをしようということで、夕張国際学生映画祭2007・2008を夕張で2年間、開催致しました。
2009年から2010年にかけて、<開かれた映画祭>を目指す、<夕張映画祭2010>の開催に参加・協力し、2010年<夕張映画祭2010>の開催をきっかけに、学生映画祭としては、名称を<JCF学生映画祭>と復活させ、記念すべき10回目の開催を、「環境立県」を掲げる鳥取県の助成事業として、2011年11月19日、20日に米子市で開催されました。

2011年度に引き続き、第11回JCF学生映画祭も鳥取県助成事業として、米子市で9月14日、15日に開催が決定しました。

開催地の鳥取県では、2011年度、<国際マンガサミットの開催>、<まんが王国の建国>と、県をあげてのマンガ等のコンテンツによる県の活性化に注力されており、JCF学生映画祭も、鳥取県の地域活性化への取り組みに貢献を目指します。